double jump.tokyo株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:上野広伸・満足亮、以下「double jump.tokyo」)は、Web3ビジネスのためのウォレット「N Suite」が、MPC (Multi-Party Computation) 技術を活用した新たなウォレットソリューションの提供を開始したことを発表した。
■ 提供開始の背景
N Suiteは、企業向けのウォレット機能を備えたWeb3ビジネス・ソフトウェア。企業がウォレットを保有する場合に、セキュリティや内部統制を考慮した秘密鍵管理ができる機能や、Web3領域の事業で必要な暗号資産の送金やNFT発行、スマートコントラクトの運用などを安全かつ効率的に行える機能を提供している。
2022年1月にサービスを開始して以来、業界、企業規模、事業領域を問わず、様々な企業のNFT/Web3領域への参入、事業運営をサポートしてきたという。
これまでマルチシグウォレットやAWS KMSを活用したウォレットなど、複数のウォレットソリューションを提供してきたが、下記のような課題があった。
・マルチシグウォレット:N Suiteで対応可能なブロックチェーンが限られている
・AWS KMSを活用したウォレット: 別途、N Suiteの顧客がAWSアカウントを契約し管理する必要がある
これらの課題を解決するために、MPC (Multi-Party Computation) 技術を活用したウォレットソリューション(以降、「MPCウォレット」と呼ぶ)を新たに提供開始した。
セキュリティやマルチチェーン対応、利便性、導入の容易さなど、様々な点において優れており、数多くのユースケースをサポートしている。
今後、N Suiteでは、4つのウォレットソリューションを提供していくとしている。
■ MPCウォレットとは
MPCウォレットとは、秘密鍵を複数の断片(以降、Key Share)に分割し、それらを複数のデバイスやサーバーで分散して管理する仕組みのウォレット。MPCウォレットの資産を送金するためには、分割したKey Shareの所有者が協力して署名を行う必要がある。複数のKey Shareがないとウォレットの資産を動かすことができないため、Key Shareが1つ盗まれたとしても資産を盗まれることはない。このように複数のKey Shareが盗まれない限り、資産が流出しないようになっているため、セキュアに資産を管理できる。
■ N Suiteについて
企業向けのウォレット機能を備えたWeb3ビジネス・ソフトウェア(SaaS)。企業がWeb3領域で事業を行うにあたって秘密鍵を保有する場合に、セキュリティやガバナンスを考慮した秘密鍵管理ができる機能を提供。その他、Web3領域の事業で必要な暗号資産の保有やNFT発行、スマートコントラクト開発などを安全かつ効率的に行える機能を提供し、NFT/Web3領域への事業参入をサポート。スタートアップから大手上場企業まで60社以上の導入実績がある。