株式会社あるやうむは「地域おこし協力隊」と「デジタルコミュニティ(DAO)」を掛け合わせて地域を活性化するサービス『地域おこし協力隊DAO』四国初の取り組みを、香川県琴平町で開始すると発表した。地域おこし協力隊員がつくるDAOによる「関係人口創出」と「イノベーティブな地域課題の解決」が目的。自治体のDAO設立への取り組みを推進し、地域活性化とDXを加速させます。本取り組みは2024年11月1日から開始している。※本取り組みはデジ田交付金での対応も可
【委嘱式、記者会見の案内】
本取り組みを開始するにあたり、委嘱式と記者会見を行う。
youtubeによるライブ配信を行う。
・日時:2024年12月2日(月)11:30〜
・会場:琴平町役場3階 大会議室
・住所:香川県仲多度郡琴平町榎井817-10
・youtube:https://www.youtube.com/channel/UCZXQdj-oltsS5XpPaCe5Vgw
・登壇者:片岡英樹 氏(琴平町長)、あっきー氏(地域おこし協力隊着任者)畠中博晶(株式会社あるやうむ 代表取締役)
・式の流れ:あいさつ(片岡氏)、 地域おこし協力隊DAO取り組みの説明(畠中) 、着任あたってのあいさつ(あっきー氏)、取り組みの説明
※一連の説明が終わった後、机を片付けてフォトセッションを行う
・フォトセッション
任命式、委嘱状渡し後3ショット。終了後、各個人へのインタビュー可能
※オンラインで全国の地域おこし協力隊DAO隊員も参加、全国の取り組みの話や、記者様やライブ配信視聴者からの質疑応答にも対応する。
(1)DAOとは?(4800億円の予算をデジタル庁が今年度計上したweb3.0の基盤技術)
DAO(Decentralized Autonomous Organization)とは、分散型自律組織のことで、インターネットを介して全国各地から参加者が集まるデジタルコミュニティ。参加者は単なるファンではなく、プロジェクトの一員として自分事のように積極的に取り組むことができる。参加者全員が対等な立場で企画立案・意思決定に関わることができるのが特徴。
(デジタル庁web3.0研究会DAO設立へ)
※引用元:デジタル庁web3.0研究会フォローアップ会議資料より)*1
(2)DAOの利点は?
自治体がDAOを導入すると、自治体外の人々が地域の多様な課題解決に主体的に関われる仕組みができる。彼らの新鮮な視点と知見が、地元住民の想いやアイデアと化学反応を起こし、多様な課題に対してイノべーティブな解決策を生み出せる。
DAO参加者は主体的に活動することで地域への理解と愛着を深め、強固な関係人口を創出する。DAOは地域外の人材を巻き込み、持続的な地域発展を後押しする基盤になりうる存在として国も推進しており、全国的に利活用が広がっている。
(3)予算は?
地域おこし協力隊制度を活用し特別交付税範囲内(10/10)で実施。地域おこし協力隊の制度範囲内で『適任者の募集・選定』『着任中サポート』『デジタル技術の提供』の3つのサービスを一気通貫で提供することにより、自治体職員さんの負担を少なくしながら、自治体のDAO設立への取り組みを強力に後押しし、地域活性化とDX推進に寄与する。
(4)導入状況や今後の予定は?
・第一号:北海道余市町
・第二号:鳥取県鳥取市佐冶地域
・第三号:富山県舟橋村
・第四号:和歌山県白浜町
・第五号:北海道増毛町
・第六号:香川県琴平町
革新的施策として多くの自治体様からの問い合わせをし、補正予算対応による本年度夏季や秋季での開始、来年度当初予算での地域おこし協力隊DAOを開始に向けて相談されており、来年度当初予算段階では20以上の自治体様が取り組む想定の施策となっている。
(5)着任者紹介と業務内容
着任者紹介
あっきーさん(@akkey_nftlife)
大分県 → 香川県仲多度郡琴平町
【プロフィール】
2,700名以上が所属する、NFT専門情報サービス「日本NFT情報局」の代表。
飲食業界で2年・IT業界で8年のキャリアを積んだ後、web3分野へ転身し、NFT専門のサービス「日本NFT情報局」を立ち上げ、現在も運営中。
毎日、国内の「NFTを活用した先進的な取り組み」の情報収集・発信を行っている。
また、複数のNFTプロジェクトのコミュニティ運営に携わり、デジタルコミュニティ運営の経験も豊富。
【今回の取り組みに対してのコメント】
初めての四国での生活。新たな挑戦、香川県・琴平町でのデジタルコミュニティ運営をスタート。
これまでのNFTに関する知見・経験を活かせる仕事がしたい、web3.0領域で活躍する方々が多く、先進的な取り組みが行われている地域に関わりたいと考えていたところ、琴平町での活動に携わる機会をいただきました。
琴平町は、「こんぴらさん」の愛称で親しまれる金刀比羅宮の門前町として栄え、年間約300万人の参拝客が訪れる観光都市です。国指定重要文化財の旧金毘羅大芝居(金丸座)は、現存する日本最古の芝居小屋として今も活用されており、伝統芸能の発信地としても知られています。また、讃岐うどんや地酒など、豊かな食文化も魅力の一つであり、ここで働けることに大きなやりがいを感じています。
これまでNFTに関連した活動の中で得た、コミュニティ運営の経験や、情報収集&まとめ、AI活用など、様々な経験を活かし、琴平町の新たな魅力創出に貢献したいと考えています。
特に、歴史ある観光資源とデジタル技術を組み合わせた新しい体験の創出や、地域コミュニティとオンラインコミュニティの融合を通じて、琴平町の価値を高める活動に励みます。
活動に興味がある方は、ぜひ一緒に琴平町を盛り上げましょう!
【琴平町長 片岡英樹様からのコメント】
この度、琴平町において地域おこし協力隊DAOの取り組みを開始することができ、大変嬉しく思っております。私たちの町は、四国初となるこのプロジェクトを通じて、Web3技術を活用した新たなデジタルコミュニティの形成を目指します。
地域おこし協力隊員の皆さんと共に、デジタル化を進めることで、地域の活性化やシティプロモーションを強化し、地域経済の循環を促進していきたいと考えています。また、観光振興や行政サービスのデジタル化を進めることで、住民の皆様にとってより便利で魅力的な町づくりを実現していく所存です。
さらに、デジタル人材の育成や外部との連携を強化することで、持続可能な地域発展のモデルケースを構築し、琴平町が未来に向けて一層発展していくことを期待しています。この取り組みが、大きな公益をもたらすことを願っております。
(6)「地域おこし協力隊DAO」サービス詳細
地域おこし協力隊の制度範囲内で『適任者の募集・選定』『着任中サポート』『デジタル技術の提供』の3つのサービスを一気通貫で提供するソリューションで、自治体のDAO設立に必要な支援を提供している。
①適任者の募集・選定
地域おこし協力隊DAOの隊員選定では、以下の要素を重視する。
・既存のDAOでの活動実績
・NFTやweb3.0に関する高いリテラシー
・地方創生への貢献意欲
国内で唯一、『移住DAOマネージャー登録制度』を導入しweb3.0に精通し、移住を前提とした人材リストを保有している。このリストは定期的に更新され、自治体のエリア特性や地域課題に応じた最適な人材とのマッチングを円滑に行える体制を整えている。これにより、地域おこし協力隊DAOの目的に合致した隊員の募集・選定を効率的かつ効果的に行うことが可能。
②着任中サポート
地域おこし協力隊DAOの隊員が効果的に活動するためには、以下の2点が重要。
・DAOにおける専門的な実務への日々の相談対応
・隊員の活動に関する情報拡散のサポート
web3.0やNFTなどの最先端テクノロジーを活用し、「少し未来の地方創生」を推進する『シン地方DAO』の運営実績を有している。また、多数の既存DAOでのコミュニティマネージャー経験者が在籍しており、隊員の専門的な相談にきめ細やかに対応することが可能。
さらに、各種SNSや音声プラットホームVoicyなどで日々情報を発信しており、隊員の活動を広報し、認知度向上に貢献する。これらのサポート体制により、地域おこし協力隊DAOの隊員が安心して活動に専念できるとしている。
あるやうむ公式x
③デジタル技術の提供
地域おこし協力隊DAOの隊員が効率的に活動するために、以下のデジタル技術サポートが重要。
・コミュニケーションツールDiscordの最適化と柔軟な機能追加、運用支援
・DAOにおけるNFTの発行・配布・活用支援
Discordの設定対応については、弊社運営の『シン地方DAO』での実績があります。活動フェーズに合わせた柔軟な機能追加を行ってきた経験と、社内コミュニケーションにもDiscordを使用しているノウハウを活かし、隊員の活動をサポートします。
NFTの利活用については、ふるさと納税NFTサービス提供実績と独自のNFT発行・配布システムを応用する。NFTをURLリンクから取得できるサービスや、NFTとカメラフレームを紐づけた思い出を刻む体験を提供(特許出願中)するなど、多様なNFT活用事例を有している。
これらの技術を活かし、地域おこし協力隊DAOの隊員活動やDAOにおけるNFT利活用を柔軟にバックアップする。自治体のPRや地元商品開発の付加価値としてNFTを提供するなど、幅広い応用が可能。
デジタル技術サポートにより、地域おこし協力隊DAOの活動をより効果的かつ革新的なものにすることができる。
(7)自治体向けDAO無料セミナーの案内
自治体の皆様を対象に、DAOを活用した地域課題解決に関する無料オンラインセミナーを随時開催している。
(8)用語解説
・web3.0
web3.0は、ブロックチェーン技術を使って、よりセキュアで分散化されたインターネットを目指す概念。個人情報の管理や取引の透明性が高まり、ユーザー中心のウェブ体験が可能になる。AIや仮想現実などの最新技術も活用される。Webの歴史から見るとweb1.0は「一方通行」(新聞やテレビ)、web2.0は「双方向性」(SNS)web3.0は「分散・所有」(ブロックチェーン・NFT)と捉えることもできる。
・NFT
NFTは「非代替性トークン」の略で、デジタルデータに固有の価値を付与する技術。Discordコミュニティ内で会員証や特典の交換、投票や抽選の対象として活用されている。NFTを活用することで、コミュニティの一体感を高め、ユーザーの参加意欲を向上させることができる。NFTの特性を活かしたコミュニティ運営により、ユーザーの関与や参加を促進し、活発なコミュニティ形成に貢献する。
・Discord
Discordは、チャットや通話ができる無料のアプリ。サーバーと呼ばれるグループを作成し、テキストチャンネルや音声チャンネルで会話を楽しめる。絵文字や画像、動画の共有も簡単。ボイスチャットで一緒にゲームをプレイしたり、勉強や趣味の話をしたりと、様々な用途に使える。また、NFTとの連携機能が豊富なこともあり、NFTコミュニティのほとんどがコミュニティ運営にDiscordを使用している。