「家族農家が持続可能な社会」の実現を目指すノウタス株式会社(東京都港区、代表取締役CEO:髙橋明久)は、果物農家の畑を簡単に果物狩り会場にし、顧客との直接の接点を創出することでファン・お得意様の獲得を支援する「クダモノガリプラス」事業をスタートしたことを発表した。
- クダモノガリプラスの概要
クダモノガリプラスは、家族経営農家の畑をカンタンに果物狩り会場にすることのできるプラットフォーム。予約受付、入場管理、商品説明、決済など、果物狩りに必要な業務をスマホ上で一元的に管理することができる。
農家は畑の一部分を週末だけ観光農園として開放するなどし、煩雑な業務はシステムに任せて、消費者との交流など良質な接点に集中することができる。直接の接点を持ちファンを獲得できるというマーケティング効果に加え、消費者と顔を会わせて声を聞くことで農業のやりがいの再確認や事業の改善にも繋げられる考えとなっている。
また決済には、体験してから価格を決められる「あと値決め」の仕組みを導入する。消費者は参加した後に満足度や生産者への応援といった要素に応じて、価格を決めることができる。
※「あと値決め」は業務提携先である株式会社ネットプロテクションズ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:柴田 紳、東証プライム上場)のポストプライシングサービス。
URL:https://pricing.netprotections.com/
- 実際の畑でデモを実施します
実証実験も含めたクダモノガリプラスのデモを、実際に消費者を畑に招き、以下日程にて開催。参加・取材の問合せは、以下連絡先まで連絡を。今回のデモでは参加料金を「0円から」とし、参加者が果物狩りを終わった時に、いくらの価値を感じるのかということも調査する。
– 開催日時:2022年10月30日(日) 9時くらいから
– 開催農園:長野県須坂市 岡木農園
– 品目:シャインマスカットをはじめとしたぶどう各種
– 参加料金:0円から(体験した後に自由に値段を決める)
– 連絡先:クダモノガリプラス事務局 info@notas.co.jp
- クダモノガリプラス開発の背景
日本の農業経営体に占める家族農業経営の割合は96.4%(農林水産省「2020年農林業センサス」より)であり、後継者不足が大きな課題となっている。デジタル化の遅れ、他業界との断絶など、次の世代が就農に踏み込みにくい業界になっているのが現状。一方で日本の食品の品質の高さ、多様性は日本が世界に誇る資源であり、日本経済の活路とも言える。その食品を支えるのは家族経営の農家。ノウタス株式会社は設立以来、家族経営農家の持続性を高める様々の取り組みを実施してきた。
持続性を高めるための一つの大きなテーマは「ファンづくり」であると我々は考えている。既存の流通の仕組みが極めて優れていることもあり、直接消費者との接点を持っている農家は多くない。しかし、消費者との接点を持つことは就農者を増やす意味でとても意味がある。直接販売をすることで利益率の改善ができることはもちろん、消費者から「美味しかった」とコメントをもらえることは仕事をする上でとても重要な活力になるためである。
しかし消費者との直接の接点を持つことは容易ではない。「何から手をつけてよいのか」「業務過多になってしまいそう」「トラブルが起きたらどうするのか」。これらの不安を軽減し、家族経営農家が気軽に消費者と接点が持てるサービスを検討する中で「クダモノガリプラス」は生まれた。
2020年より果物狩り情報のポータルサイトとしての運営をスタートし、消費者と農家のマッチングを生み出してきた。またコロナ禍でのオンライン果物狩りイベントなどを手掛ける中で、さらに多くの消費者と農家の接点を創出をしたいという想いに至り、集客から果物狩り開催までワンストップで提供できる新しい「クダモノガリプラス」へとアップグレードすることにした。
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