凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)とweb3時代のグローバルコミュニケーションプラットフォームを開発するScalably株式会社(読み:スケーラブリー、本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 純矢、以下 Scalably)は、web3におけるマーケティング支援サービスの開発やグローバル展開の推進に向け、2023年2月より協業を開始することを発表した。
■ 協業の背景
ブロックチェーン技術を活用した次世代インターネットであるweb3においては、管理者・仲介者を通さずに個人同士で情報管理やコンテンツ提供などが可能であるため、多種多様なコミュニティが形成され、コミュニケーションの基礎となると考えられている。これにより、企業のマーケティング活動もコミュニティを中心としたアプローチが求められている。一方で、研究開発が進むブロックチェーン関連技術は、技術、法規制、利用ノウハウなどのインフラストラクチャーが未だ揃っていないことが多く、企業にとってweb3系のサービス/プロダクトの導入が難しいという課題がある。しかし、web3がボーダレスに浸透する中、企業は、コミュニティ運営における高セキュリティな個人認証、安全なトークンや仮想通貨の運用、海外顧客を想定したコミュニティ構築など、web3に特化した施策や新技術を活用し、グローバルな市場に向けて対応することが求められている。
Scalablyは、2021年5月に創業し、日本有数のブロックチェーン技術を活用したweb3関連のプロダクト開発を行っているコミュニティテック企業。
情報技術を駆使しコミュニティと企業の出会いを創出することで、国境を超えて興味関心でつながる世界の実現を目指している。同社は早期から国際的なweb3業界で活躍するメンバーで構成され、国内外のweb3企業とともにコミュニティを軸とした事業創造の支援を行っているとしている。
凸版印刷は、これまでリアル/デジタルの両面で企業のマーケティング活動を支援してきたとしてる。また、web3時代に活用が期待されるメタバース技術や翻訳ソリューションなども有しサービス展開をしている。2022年6月にはNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の認定代理店となり、NFT販売代行サービスの提供開始。
8月にはコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供するオシロ株式会社と資本業務提携行った。凸版印刷は、これら各企業との共創の取り組みや長年に渡り蓄積してきたマーケティングのノウハウを活かし、web3技術を活用した新たなマーケティング支援を目的とするweb3専門組織「web3 Marketing Unit」を立ち上げ、NFT活用プロモーション・企業向けファンコミュニティ/DAO構築支援・NFT/トークンを活用した報酬プログラム・メタバース構築支援など、web3領域における事業創出を推進している。
本協業により、凸版印刷が持つマーケテイングノウハウやメタバースをはじめとする独自基盤と、Scalablyが保有するブロックチェーン技術やグローバル市場における豊富な知見を掛け合わせ、web3時代における新たなサービス/プロダクトの開発を行い、日本国内だけでなくグローバル市場に向けた事業展開を推進していくとしている。
■ 具体的な協業内容
① web3技術を活用したコミュニティ・マーケティング製品の開発
マーケティングに関わるNFT、メタバース技術を活用したコミュニティやソリューションの共同開発を行う。凸版印刷のマーケティングノウハウとScalablyが持つ属性やカテゴリ、コミュニティそのものを指定して情報発信できる独自のグローバルコミュニティ構築ソリューションを組み合わせ、独自のファンコミュニティやDAOなどこれまでアプローチが難しかったターゲットへ向けた新たなサービス開発を行っていくとしている。
これにより、web3市場での顧客獲得、事業機会の創出を推進し、企業・経済の成長に貢献するとのこと。
② グローバル市場の展開に向けた開発体制を構築
web3事業は1社ですべてを完結させることが出来ない事業者間の連携体制が重要な市場。またSNSや、Discordなど各国で使われ始めている新たなメディアを通して、潜在的な顧客や企業が、国内外の枠組みを超えて繋がることが予想されている。
凸版印刷が持つサービス開発力や顧客ネットワークと、Scalablyの持つグローバルなweb3事業開発ノウハウやweb3関連の事業者ネットワークを掛け合わせ、web3領域で実績を持つ国内外の事業者と連携したweb3サービス/プロダクトのグローバルな開発体制の構築を推進していくとしている。
■ 今後の目標
凸版印刷とScalablyは、両者が持つ技術やノウハウを掛け合わせ、web3に関するサービス/プロダクトの開発とグローバル展開を推進し、web3を活用したマーケティングの成功事例を作り、ノウハウを蓄積していくとしている。
また、国内市場にとどまらず、国境や言葉の壁を越えたグローバルなマーケティングコミュニケーションの発展とweb3社会への貢献を目指しすとのこと。
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