研美、UneMetaと共催でNFT発行イベントが開催

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研美株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:厳研)が運営するSOMSOC Gallery(ソムソクギャラリー)はNFTのインキュベーションプラットフォーム企業UneMetaと共催で虫プロダクション製作のアニメーション映画『哀しみのベラドンナ』50周年記念展・NFT発行イベントが開催されることを発表した。
展示期間は2/14(火) から2/26(日)まで。当時の原画作品の展示販売、周辺グッズの販売やNFT作品の発表以外にも、4Kでの上映会、当時のスタッフとの座談会、レセプションパーティーが行われる。

虫プロダクション製作アニメーション映画『哀しみのベラドンナ』50周年記念展・NFT発行イベントが原宿のSOMSOC Galleryにおいて2月14日(火)から開催決定のサブ画像1

▼展示概要

展示名称:『哀しみのベラドンナ』50周年記念展
主催:SOMSOC Gallery、UneMeta
協賛:虫プロダクション、スパーキングアートスタジオ
開催期間:2/14(火) – 2/26(日)
※2/14(火)13:00 – 15:00 (プレビュー メディア関係者のみ) 15:00 – 18:00(一般公開)
※2/14(火)18:00 – 20:00(オープニングレセプション)
開館時間:12:00 – 19:00(月曜休館)
開催場所:SOMSOC Gallery
住所:東京都渋谷区神宮前3-22-11

▼『哀しみのベラドンナ』概要

『哀しみのベラドンナ』は虫プロダクションが製作し、1973年に公開されたアニメーション映画。配給は日本ヘラルド映画で、『千夜一夜物語』(1969年)、『クレオパトラ』(1970年)と合わせて、大人向けアニメーションとドラマを混ぜ合わせた、『アニメラマ』3部作と言われている。

虫プロダクション製作アニメーション映画『哀しみのベラドンナ』50周年記念展・NFT発行イベントが原宿のSOMSOC Galleryにおいて2月14日(火)から開催決定のサブ画像2

現実世界のシーンでは一枚の長い絵画とカメラワークで描写し、精神世界の表現はアニメーション技法を多用するなど、実験的とも言っていいこの作品はアート映画としても世界に注目された。アーティストの深井国や林静一も製作に携わりアニメーション映画の中で重要な位置を築いている。

虫プロダクション製作アニメーション映画『哀しみのベラドンナ』50周年記念展・NFT発行イベントが原宿のSOMSOC Galleryにおいて2月14日(火)から開催決定のサブ画像3

▼SOMSOC Gallery共同運営者 宮崎壮玄氏 コメント

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
これはフランスの作家、ボーヴォワールの『第二の性』の一節です。

50年前に公開されたアニメーション映画『哀しみのベラドンナ』は、ざっくりまとめると主人公のジャンヌがいかにして魔女になったかが描かれています。悪魔と契約して力を手に入れる描写はゲーテの『ファウスト』やアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』にも見られるテーマですね。あるひとはフェミニズム的な読み方をするかもしれませんし、あるひとは主人公の名前から、ジャンヌ・ダルクと対比させてこの作品を読もうとするかもしれません。

しかし一方で劇中の画面と音楽がそのようなロジカルな読み方を拒みます。魔女とソテイア、背徳と乱交、善と悪、静止画とアニメーション。そして中世フランスのゴシックとポップアートが透明水彩のように溶け合って僕たちの理性を吹き飛ばし、脳天に大きな衝撃と快感を残してくれます。ちょうどジャンヌと悪魔の接合みたいな感じですね。

繰り返しますが、これは50年前の作品です。ベトナム戦争の終結やオイルショックの年で、よっぽどの好きものでないとこの作品を見たことがないんじゃないかと思います。そのような時代にこのような作品が公開された事実を風化させてはいけません。

今回、50年の時を経て『哀しみのベラドンナ』がNFTとフィジカルな原画作品という形で蘇ります。これは僕たちにとっても大きな挑戦であり、UneMetaのAnnさんとこの作品をどのように『復活』させるのか試行錯誤を繰り返しました。

それは時間の洗礼をうけたIPをどう運用するか、投機とコレクションの狭間で揺れるNFTとアートの関係性の中で僕たちがどう遊ぶか、リアルイベントとオフラインイベントをどう融合させるか、という難題の出口を限られた時間の中で見つけていく楽しい冒険でもありました。僕たちSOMSOCとUneMetaチームのこの作品に対する情熱の答えのひとつが今展示にはあります。まずは、皆さんにもこの作品が持つ美しさと衝撃を味わってもらいたいです。

▼UneMeta創業者 Ann氏 コメント

この『哀しみのベラドンナ』が1973年、昭和の作品であると知った時は正直かなりの衝撃を受けました。同時に、半世紀の時を経て熟成されたこの映画をNFTという形式で皆さんに認知してもらおうと決めました。

その理由の1つ目として、この作品のテーマは当時にしてはかなり前衛的で大胆で、現代風なスタイルと深さを兼ね備えたアート映画作品だったからです。それから、皆さんに毛色の全く異なった日本のアニメのスタイルを知ってもらいたいと思ったからです。

この映画はすべて水彩で製作されて、静止画プレゼンテーションのようなスタイルの作品です。煌びやかな画面、大胆な配色、ファンタジー童話を基調としながらも、フェミニズム、性暴力、性欲、男性中心主義や階級間搾取などのセンシティブなテーマを盛り込んだ、伝統的なアニメーションの範囲を飛び越えた成人アート映画だと思います。

また、日本のアートアニメーションのスタイルに対する新しい実験だとも思っています。ヨーロッパのアート観が主流の時代、日本のほとんどのアニメーション作品が萌え系や可愛いスタイルをとる中で、このような大胆で露出の多い美意識のスタイルは、ヨーロッパ主体の美意識に対する宣誓だと言っていいと思います。

この作品の50年の歩みを辿るうちに、当時の保存環境には限界があり、良好な状態を保ち続けるのは困難で、一部は失われていることが分かりました。今回の展示も原画の全てではなく、一部分しかお見せすることができません。

私たちはこのクラシックな作品を、NFTという最新の技術を利用して、語り継いでいきたいと思います。今回のベラドンナのNFT作品の発表がきっかけとなって、みなさんにアートの価値と保存の形式やNFTの価値に対して考えていただければ嬉しいです。

▼展示販売物

当展示では当時の原画(購入希望の場合は応相談)、複製原画の展示販売の他に、オリジナルグッズの販売も行なっている。

虫プロダクション製作アニメーション映画『哀しみのベラドンナ』50周年記念展・NFT発行イベントが原宿のSOMSOC Galleryにおいて2月14日(火)から開催決定のサブ画像4

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