Pocket RD、富士通と技術連携を開始

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XR技術により世界中の人々のあらゆるコミュニケーションをより表現豊かにするソリューションを提供する 株式会社Pocket RD(以下、「Pocket RD」)(本社:東京都渋谷区、代表取締役:籾倉宏哉)は、富士通株式会社(以下、「富士通」)(本社:東京都港区、代表取締役社長:時田 隆仁)と、技術連携を開始することを発表した。
ひとり、one digital wallet時代の到来を鑑み、Web3ビジネスを検討する企業に対し、複数種類のNFT(非代替性トークン)の使い分けや効率よくビジネス構築できる「Digital Double」を展開している。
そこに、富士通の本人の真正性や契約および取引に伴う行為を保証するWeb3の要素技術を用いて、デジタル上で信頼をもってつながることができる環境や場である「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」のKYC(本人確認)とセキュリティ面の技術を組み合わせ、より安心安全でクリーンなビジネス推進が出来る環境を顧客に提供するとしている。

富士通株式会社のKYC(本人確認)と、セキュリティ面の技術とDigital DoubleのNFT発行技術を連携のサブ画像1

PocketRDは2022年10月に富士通の高度なコンピューティング技術とソフトウェア技術を誰もが容易に利用できるサービス群「Fujitsu Computing as a Service(CaaS)」を活用した、パートナープログラム「Fujitsu Accelerator Program for CaaS」に参画し、自社提供のWeb3 BaaS(Backend as a service)「Digital Double」との掛け合わせで社会課題の解決につながるサービスを企画検討してきたとのこと。

  • 「Digital Double」について

富士通株式会社のKYC(本人確認)と、セキュリティ面の技術とDigital DoubleのNFT発行技術を連携のサブ画像2

Digital Double(デジタルダブル)は、複数種類のNFT(非代替性トークン)とWalletに対応し、RegistrarでDIDとTokenを掌握できるWeb3 BaaS(Backend as a service)。
ブロックチェーン上で可能になる「ユーザーが自分自身で情報を管理する」という考え方に基づき、DID(Decentralized Identifier、分散型識別子)の理解と技術浸透、また、管理するWalletの存在が重要となるという。
確固たる実績に基づき「新しい概念のビジネス」を進める方へ、最先端の技術をBaaS(Backend as a Service、SaaSに近いPaaS)として提供し、DAO(Decentralized-Autonomous Organization、分散型自律組織)の組成支援も推進していくとしている。

  • Digital Doubleの提供機能

https://pocket-rd.com/products/digitaldouble/
富士通株式会社のKYC(本人確認)と、セキュリティ面の技術とDigital DoubleのNFT発行技術を連携のサブ画像3

NFTおよびアイテム管理機能について

1)トークンの使い分け機能
SANPOやPolygonをはじめ、オリジナルチェーンの作成も可能
2)収益分配
あらかじめ設定した比率で収益を分配することが可能
3)多くのファイル形式に対応
.jpg .png .gif .mov .mp4 .wav .mp3 .glb …他
4)Edition機能
エディションを設定したNFTを作成できる
5)GATE機能
NFTと認証が完了しているユーザーに対し指定したアドレスに設置されているコンテンツを公開可能
6)DID機能
NFTと紐付けられたデータの権利関係、創作の積み重ね関係を保持

ユーザー管理機能について

7)ユーザーシステム
NFTを保有するユーザーをサービス上で管理することが可能(会員登録、マイページ機能など)
8)WALLET連携
メタマスクなどの他Walletと連携する機能

販売、取引機能

9)ストア及びマーケットプレイス機能
一次流通の売買だけではなく二次流通の売買も備えたNFTマーケットプレイスの構築が可能。クレジットカードでの決済機能も搭載
※これに加えレンタル機能など、適宜開発を拡充中

  • 「 Fujitsu Web3 Acceleration Platform 」の概要

富士通は、Web3の要素技術として、分散型データ流通と、デジタルIDやデータの真正性を証明できるデータウォレット(注1)の仕組みである「IDYX」(注2)、ブロックチェーンを応用した台帳データベースの仕組みである「Chain Data Lineage」(注3)を開発してきた。今回2023年3月より、高度なコンピューティング技術とソフトウェア技術を誰もが容易に利用できるサービス群「Fujitsu Computing as a Service」(注4、以下、「CaaS」)上で、「IDYX」や「Chain Data Lineage」で構成されるトラスト機能群「Data e-TRUST」の、日本国内での一般提供を開始するとしている。

さらに、本トラスト機能群に透過的トラスト技術(注5)、「コネクションチェーン」(注6)といった富士通の先進テクノロジーも加えて、富士通のグローバルパートナー共創プログラム「Fujitsu Accelerator Program for CaaS」への参加企業のうち、Web3の新サービスの企画から実証実験までを共創するパートナー向けに、個人や企業が信頼をもってつながり、安心安全なデータ流通と活用を実現するエコシステム構築のための環境や場として、本Web3プラットフォームを提供する。本Web3 プラットフォーム上で、それぞれの目的に応じて価値あるデータを相互に連携し、コンテンツの権利や契約、取引、実行プロセスなどのデジタルエビデンスを高度に分析、可視化することにより、Web3の場を通じて新しい体験や価値を生み出し、それらを安全に交換、共有、再分配する経済圏の構築を強力に支援するとのこと。

富士通株式会社のKYC(本人確認)と、セキュリティ面の技術とDigital DoubleのNFT発行技術を連携のサブ画像4

図1:「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」の全体イメージ
(引用:2023年2月6日付の富士通プレスリリース)

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図2:「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」の提供概要
(引用:2023年2月6日付の富士通プレスリリース)

■注釈
(注1)データウォレット:企業や個人のユーザーが、デジタルIDなどの自身の情報を自身で管理し、自らの意思で、それらの様々な情報を電子証明書などの改ざん不能な形で安心安全に流通し活用できる仕組み。

(注2) IDYX:IDentitY eXchangeの略。複数の企業などに分散している個人のアイデンティティ(IDや属性情報など)を、安全に企業・個人間で流通する富士通株式会社の技術。「オンラインの取引相手の信用を判断可能にするアイデンティティー流通技術を開発」

https://pr.fujitsu.com/jp/news/2019/07/4.html

(注3) Chain Data Lineage:データやモノの流通過程や加工処理を起源にまで遡り追跡できる富士通の技術。組織をまたがるデータやモノのエンドツーエンドでのトレーサビリティを保証し、業種業界を超えたデータ流通の信頼性を向上する。「業種業界を超えたデータ流通の信頼性を向上する技術を開発」https://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/09/20-1.html

(注4) 「Fujitsu Computing as a Service」:誰でも簡単に富士通の高いコンピューティング技術などを利用できるクラウドサービス群。従来の学術分野での活用にとどまらず広く一般の業種において、最先端研究の推進、企業競争力の強化などを支援する。2022年10月に国内提供開始、2023年度に順次グローバル展開予定。

(注5) 透過的トラスト技術:異なるサービスを利用する際に、ユーザーが意識せずに、透過的なデジタル署名の付与/検証を行うことを補助する技術。「JCB、JP GAMES、富士通、メタバースやゲーム世界におけるデジタルデータ権利管理の信頼性向上に向けた共同プロジェクトを開始」https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/08/23.html

(注6) コネクションチェーン:異なるブロックチェーンやエコシステム間をブロックチェーン技術により安心・安全に相互接続する技術。「ブロックチェーン同士を安全につなげるセキュリティ技術を開発」https://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/11/15.html

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