メディアエクイティ株式会社が運営する日本最大級のNFTマーケットHEXA(ヘキサ)では、疑似DAOプロジェクトの新規NFT発行を実現するInitial NFT Offering、通称INOの申請受付を開始したことを発表した。
INOはNFTプロジェクトにおいて初めてNFT(Non Fungible Token)の一次販売を行う際に用いられる販売手法となる。NFTプロジェクトの概要やロードマップなどを公開し、一定の販売予約期間を設け実施されるとのこと。
販売期間中に購入の申し込みがあった中から抽選で当選した方が実際に購入できるもの。
多くの方に一定の期間に集中してプロジェクトの認知を行なうことで、プロジェクトの魅力を短期的に広く集中して伝えることが可能となる。また、購入者もINOに参加することで、最初の一次流通で一定数量を購入する機会が生まれるという。HEXAが過去に実施したHEXAの広告枠NFTの販売では24時間で2,049件、1億4,803万2,000円の購入需要を集めている。
DAOはDecentralized Autonomous Organizationの略称で、日本語では自律分散型組織と訳される。単一や少数の個人・法人など(中央集権機関)に依存せずに意思決定を行い、運営される組織を指す。
理論的に完全な純粋DAOは日本を含め、世界各国の法規性に基づくと実現は非常に困難とされている。そこでHEXAではDAOの良い点の一部を取り入れた疑似DAOを実現するコミュニティ機能を搭載した。
疑似DAOを実現するコミュニティ機能では、すでに搭載済のWEB3.0型のオンラインサロンやファンクラブなどのコミュニティ運営も可能になるNFT保有者限定コミュニティ機能「Scale-free」に、DAO投票機能を搭載し、NFTの保有数に応じた投票により、NFT保有者の意思を発行者やプロジェクト運営者が確認することができる。
疑似DAO参加にはNFTの購入が必要となるが、NFTはデジタル資産であるため、転売することも可能。従来掛け捨て型の利用料を払って参加するコミュニティから、NFTを参加券として積立型で参加するコミュニティの実現が可能となる。
発行者はロイヤリティを設定することで、NFTが転売されるたびにロイヤリティ収益が得られるため、発行者と参加者がコミュニティの価値を上げていくインセンティブが得られ、発行者はコミュニティの需要が高まり、NFTの価値が高まればコミュニティ参加者にも恩返しができるとしている。これにより、WEB3.0型のプロジェクトの実現が可能となる。
INOの申請から販売までの流れと審査について
https://hexanft.com/inoanddao/
■WEB3.0とは
インターネットサービスの新しい形「WEB3.0」では、サービスプロバイダーだけでなく、サービスを利用するユーザーがデータの一部をNFTやトークンといった形で所有し、サービスの発展・成長のために貢献することでサービスの発展・成長の恩恵を受ける仕組みが実現できる。