山梨県(知事:長崎幸太郎)は、現在新たに策定中の山梨県立美術館ビジョンに関連する先行的・実証的な取り組みとして、山梨県立美術館におけるメタバース活用プロジェクトを開始することを発表した。
令和5年2月末には、美術図書室を改装した体験コーナー整備、本県出身の現代美術作家たかくらかずき氏の新制作作品展示、作家と協働した教育普及イベントを実施するなど、本格稼働を予定しているとしている。
プロジェクトの始動に当たり、作家並びに本プロジェクトの紹介を企図したプレオープンとして、たかくら氏のこれまでに制作した作品を展示した仮想空間を11月30日(水)から一般公開するという。
○展示鑑賞方法
本展示は(株)Psychic VR Labが運営するプラットフォーム「STYLY」で公開。
スマートフォン、タブレット、PC、VR機器といった様々な端末で鑑賞が可能。
・作品展へのアクセスについては、県立美術館ホームページで案内される。
(11月30日正午一般公開予定)
URL: https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/
・対応デバイス、鑑賞方法、推奨環境等、詳細はSTYLY公式ホームページで確認を。
URL: https://styly.cc/ja/manual/experience-styly-in-vr/
メタバースプロジェクトプレオープンたかくらかずき『大BUDDHA VERSE』展
○会期:令和4年11月30日(水)~令和5年2月27日(月)(予定)
○作家略歴:
1987年生まれ、山梨県出身。東京造形大学大学院修士課程修了。京都芸術大学非常勤講師。
3DCGやピクセルアニメーション、3Dプリント、VR、NFTなどのテクノロジーを用いて、東洋思想、特に近年は日本仏教に取材した作品を制作。
現代美術、並びに、デジタルデータの新たな価値追求をテーマとしている。
NFTマーケットプレイスOpenSeaにおいて NFTシリーズ『BUDDHA VERSE』を展開中。
演劇集団『範宙遊泳』アートディレクター。
山梨県市川三郷町ふるさと大使。
- 『NFT BUDDHA』シリーズ
インドから中国を渡って日本にやってきた大乗仏教は、日本の土着の神や陰陽道、修験道、神道と習合し、独自の体系を築いてきたとしている。
そのアイコンとして表象された仏像たちは、長い時間の中で、様々な姿を獲得し、表現されてきた。たかくら氏は、現実に存在する様々な仏像の手印や持仏をモチーフとしながら、ドット絵として大きくキャラクター造形を改変し、NFTとすることで、仏像を現代の姿へと作り直し、表現をしているとしている。
- 『YOKAIDO』シリーズ