『東京タラレバ娘』『海月姫』など多数のヒット作を生み出している漫画家・東村アキコ氏が、日本最大級のNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」にて、正規認定代理店をつとめる株式会社MediBangを通じて、2022年11月21日より、現代アート作家として第一弾となるNFTアート作品群「NEO美人画2022」を発表した。
↓↓↓東村アキコNFT「NEO美人画2022」販売サイト URL
https://adam.jp/stores/1st_higashimura_akiko
さらに作品の発表に合わせて、2022年11月22日〜11月27日にリアル世界でNFT作品を鑑賞できる東村アキコNFT「NEO美人画 2022」展を、青山にあるスパイラルガーデン(スパイラル1F)にて開催。
個展では図録の販売を行う他、27日の最終日には東村アキコ氏本人のサイン会を予定している。
↓↓↓東村アキコNFT「NEO美人画 2022」展 URL
www.spiral.co.jp/topics/spiral-garden/higashimura-akiko-nft-neo-bijinga-2022
この個展は、リアル世界でNFT作品を鑑賞できるようにすることで、デジタル(NFT)とリアル(個展)の融合を図り、さらにはNFTに馴染みのない一般の方にも現代アーティストとしての東村アキコ氏の作品を楽しんでもらうことを意図しているという。
個展にて展示されたB1サイズの直筆サイン入り現物は、NFTの1点限定オークションの特典となっている。
東村氏の作品は現在、8つの言語、10か国で翻訳版が出版され、フランスのアングレーム国際漫画賞(2020年ヤングアダルト賞/『雪花の虎』)や、アメリカのアイズナー賞(2019年アジア部門最優秀賞/『東京タラレバ娘』)での受賞が続くなど、国際的な人気が高まっているとされる。
既に先行して「Adam byGMO」には2021年9月よりNFTを出品し、ピッコマとカカオページで切開初の日韓同時連載を行った「私のことを憶えていますか」の表紙イラストなどを販売。国内外のファンから注目を集め、2022年4月は総合売上第3位、イラスト部門売上第1位を記録しているとのこと。
https://adam.jp/stores/higashimura_akiko
・作品テーマ
日本の美を美しく描いただけでなく、コロナ禍の現在をウィットある画風に納め、東村アキコ氏の拡張された芸術的世界観を表現している。
一つ一つの現代アート作品に東村アキコ氏が書き下ろしたオリジナルの詩が付随し、イメージする月があり季節性を意識したアートとなっている。一つ一つに独自のストーリーがあり、漫画1本分と同等のストーリーを込めた作品となっているとされる。
さらに、各作品のモデルは着物を纏っており、この着物は実際の着物と帯をモチーフとしている。
© Higashimura Akiko, neostory, No.9 cotton candy, 2022.
- 作品名
cotton candy
- 詩
女の子ってどうしてふわふわもこもこしたものが好きなんだろう
女の子ってどうしてパステルカラーが好きなんだろう
春になって
うぐいす色に雲のもこもこ柄の着物を着て、カラフルな帯を締めて
散歩の途中に原宿の虹色のわたあめを買って
偶然おんなじ七色のもこもこふわふわになっちゃったけど、
誰か気づいたかな?
いいよ、気づいてくれなくて
この柄合わせは私だけの愉しみだから
- 月
三月の春
- 帯名
雲取りの小紋に琉球紅型の名古屋帯
・販売形式
各作品それぞれ下記の2種類の形式で販売され10点限定販売になる。
1点限定オークション(個展で展示された直筆サイン入りB1サイズの現物付き)
9点限定定額販売
・販売価格
オークション 500,000円〜
定額販売 各500,000円
【東村アキコ氏 メッセージ】
大学を卒業してすぐに漫画の仕事を始めてあっという間に23年という年月が経ってしまいました。
大学では美術科油画専攻で、古典的な絵画手法を学びました。
私は学生時代からいつも女性をモデルに美人画のような油絵を制作していました。大人になって漫画の仕事で可愛い女の子や美しい女性を描きながら、またいつか美人画のような絵画を描いてみたいなとずっと思い続けてきましたが、漫画のほうが忙しくてなかなかその時間が取れませんでした。
そんななか、私生活では5年前から茶道を習い始め、着物の勉強もして、年齢のせいもあって和文化にどんどん興味が湧いてきました。息抜きで描くイラストも着物の女性が多くなっていきました。
ある日、新型コロナでステイホームが始まって今までより時間が自由になった時、ふと、今の若い人達にもっと日本の和の美を伝えられないか、そして日本国内だけでなく世界に日本の和を、そしてその美しさを、現代を生きる女性をモチーフに表現できないかと考えるようになりました。
それで茶道の姉弟子をモデルに一枚描いてみたんです。(作品No.1[ソーシャルディスタンス])
その作品が自分でもすごく好きで、もっと描きたくなってそれから暇さえあれば作品を描くようになりました。
日本の四季の移ろいや着物の合わせかた、柄の面白さや柄の持つ意味、そういうものを全て詰め込んで、あくまでも2022年の現代に生きる女性の着物姿を美人画にしたいと強く願いました。
この作品の女性たちには一枚一枚ストーリーがあります。漫画1本分くらいのストーリーを一枚の作品に込めて、今の日本の女性を美しく、可愛らしく、強く、描いてみました。
長らく想い続けて来たことを今、NFTで発表する理由は、日本固有の美しさを先端技術であるデジタル・ツールで描き、披露する場もデジタル世界ということが、伝統的美しさと現代の融合を表すとともに、みなさんと新しい繋がり方ができると感じたからです。今や世界は国境や人種、時間と空間に左右されることなく自由に作品を作ったり、見たりできるようになっています。コロナ禍になり、よりその流れは加速度を増してきました。今この時代に、「現代アート」という新たな分野へ挑戦する東村アキコとしても、歩み始めてみたく思います。
一年近くかけて描きためた私の23年ぶりの「美人画」、是非皆さんに見ていただきたいです。
(プロフィール)
東村アキコ 略歴
マンガ家。1975 年、宮崎県生まれ。金沢美術工芸大学(油画専攻)卒業後、1999 年にデビュー。『海月姫』(講談社)で2010 年度講談社漫画賞少女部門受賞。『かくかくしかじか』(集英社)で2015 年度第8 回マンガ大賞及び第19 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。『東京タラレバ娘』(講談社)が2019 年米国アイズナー賞最優秀アジア作品賞を受賞。『雪花の虎』(小学館)がフランスのアングレーム国際漫画賞ヤングアダルト賞受賞。2022 年現在『私のことを憶えていますか』を日韓同時連載中。